HTMLメールを作成するためには、通常のHTMLと同様に、タグを使用してメールの構造とスタイルを定義します。以下に、基本的なHTMLメールの構造を示します。
- HTMLおよびヘッドタグの開始:
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
<title>メールのタイトル</title>
<style type="text/css">
/* CSSスタイルをここに記述 */
</style>
</head>
ボディタグの開始とメールのコンテンツを定義
<body>
<table width="100%" cellspacing="0" cellpadding="0" border="0">
<tr>
<td align="center">
<table width="600" cellspacing="0" cellpadding="0" border="0" style="margin: 0 auto;">
<!-- ヘッダーセクション -->
<tr>
<td>
<h1>メールのタイトルまたはヘッダー</h1>
</td>
</tr>
<!-- コンテンツセクション -->
<tr>
<td>
<p>こんにちは、お客様</p>
<p>このメールは、HTMLメールの例です。</p>
<p>よろしくお願いします。</p>
</td>
</tr>
<!-- フッターセクション -->
<tr>
<td>
<p>お問い合わせ先:</p>
<p>電話番号: 0120-123-456</p>
<p>メールアドレス: info@example.com</p>
</td>
</tr>
</table>
</td>
</tr>
</table>
</body>
HTMLタグの終了
</html>
HTMLメールを作成する際の注意点
- インラインCSSを使用してスタイルを定義しましょう。メールクライアントは、外部スタイルシートやスタイルタグをサポートしていない場合があります。
- レイアウトにはテーブルを使用しましょう。多くのメールクライアントは、フレキシブルなレイアウトをサポートしていないため、テーブルを使用してレイアウトを制御することが一般的です。
- イメージを使用する場合は、必ず代替テキストを設定しましょう。画像が表示されない場合でも、代替テキストが表示されることで、コンテンツの理解が容易になります。
- 画像やメディアファイルのサイズをできるだけ小さくして、メールの読み込み速度を向上させましょう。大きなファイルは、メールの受信者にとって不便になることがあります。
- メールクライアントの互換性を確保するために、最新のHTMLおよびCSS機能を使用するのではなく、シンプルで基本的なHTMLおよびCSSを使用してください。
- メールのテストを行いましょう。異なるメールクライアントやデバイスでメールが適切に表示されるかどうかを確認することが重要です。Gmail、Yahoo!メール、Outlookなど、主要なメールクライアントでテストを行ってください。
- レスポンシブデザインを考慮しましょう。異なるデバイスや画面サイズで適切に表示されるように、メールのデザインを調整してください。@media クエリを使用して、特定の画面サイズに対応したスタイルを適用できます。
例
<style type="text/css">
/* 通常のスタイル */
p {
font-size: 16px;
}
/* 画面サイズが小さい場合のスタイル */
@media (max-width: 480px) {
p {
font-size: 14px;
}
}
</style>
- 受信者がメールを適切に表示できるように、プレーンテキストのバージョンも提供しましょう。多くのメールクライアントや受信者がHTMLメールをサポートしていない場合や、選択していない場合があります。受信者がメールを適切に表示できるように、プレーンテキストのバージョンも提供しましょう。多くのメールクライアントや受信者がHTMLメールをサポートしていない場合や、選択していない場合があります。
HTMLメールの作成に慣れることで、効果的なデザインや構造のメールを送信することができます。ただし、最も重要なのは、メールのコンテンツが明確で価値ある情報を提供し、受信者にとって有益であることです。
画像をHTMLメールに挿入する時に注意すること
- 画像を適切なサイズにリサイズし、ファイルサイズをできるだけ小さくしてください。これにより、メールの読み込み速度が向上し、受信者のデータ使用量が節約されます。
- 画像をインターネット上の安全な場所にアップロードし、公開されたURLを取得してください。画像を直接メールに埋め込むこともできますが、これはメールサイズの増加や一部のメールクライアントでの互換性問題を引き起こす可能性があるため、推奨されません。
<img>
タグを使用して画像をHTMLメールに挿入し、src
属性に画像のURLを指定します。また、alt
属性を使用して画像に代替テキストを設定し、画像が表示されない場合に受信者がコンテンツを理解できるようにしてください。
例
<img src="https://example.com/path/to/your/image.jpg" alt="画像の説明" width="100%" style="max-width: 600px;">
この例では、width
属性とstyle
属性を使用して、画像の幅が最大600pxになるように制限しています。これにより、画像がメールコンテンツの幅に適応し、レスポンシブデザインに対応します。
また、画像のスタイルや配置を調整するために、style
属性やCSSを使用できます。例えば、画像にマージンやパディングを追加して周囲のテキストとの間隔を調整したり、テキストと画像が並列に表示されるようにすることができます。
すべてのメールクライアントが画像を表示するわけではないため、重要な情報は画像だけに依存しないようにしましょう。代替テキストを設定して、画像が表示されない場合でも、受信者がメールの内容を理解できるようにしてください。
昔はhtmlメールってだけで受信拒否されてたが
昔に比べて、現在のメールクライアントやウェブメールサービスはHTMLメールをより広くサポートしています。しかし、まだ完全に普及しているわけではなく、一部の古いメールクライアントや設定がHTMLメールを正しく表示できない場合があります。
また、HTMLメールはプレーンテキストメールよりもスパムフィルターによって拒否される可能性が高いです。これは、スパム送信者がHTMLメールを使用してリンクや画像を埋め込み、受信者をだまそうとすることが多いためです。ただし、適切な送信者認証(SPF、DKIM、DMARC)とコンテンツの質が高ければ、拒否されるリスクは低くなります。
現在のHTMLメールは、次のような機能が向上しています。
- メールクライアントの互換性: ほとんどのメールクライアントやウェブメールサービスがHTMLメールをサポートしています。ただし、表示が異なる場合があるため、複数のメールクライアントでテストすることが重要です。
- レスポンシブデザイン: 現代のHTMLメールは、さまざまなデバイスや画面サイズに対応するように設計されています。
- より高度なデザイン: より魅力的なデザインやインタラクティブな要素を組み込むことができます。
それでも、すべての受信者がHTMLメールを適切に表示できるわけではないため、プレーンテキストのバージョンも提供することが重要です。多くのメール配信システムでは、HTMLメールとプレーンテキストメールの両方を送信する機能が提供されています。これにより、受信者が自分の環境に適したメール形式を選択できます。